プロローグ 夢の在り処

 

──夢を見た、気がする。
いつか、どこかの世界で、誰とも知らない人たちを裏切って、信じた神に殺される夢。
どうしてこんな夢を見るんだろう。夢くらい素敵な世界でのんびり暮らしたい。

きょうだい揃って、ずっとずっと、幸せに。

だから、もう一度布団を被る。
今度こそ、優しい夢を見るために。

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